りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

長崎原爆資料館へ行って

8月9日11時2分は長崎にプルトニウム型の原爆が落ちた日です

1日経った昨日長崎の原爆資料館へ足を運びました
長崎で育ったので小学4年生の時に訪れて以来の資料館でした


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私の記憶から消されていた悲惨な状況を伝える資料達
真っ黒に焦げた子供や皮膚がただれた人
呆然とたたずむ子供達
何も言葉になりませんでした

高校の時にお話を聞いた人の少年時代の大火傷を負った写真が展示されていました。

小4の時は知らなかった人……
写真の中だけの人……
実感の無い人でしたが、写真の人を知っていると
悲惨さ悲しさが物凄い勢いで迫ってきます

浦上天主堂の裏にあった家に住んでいた人がこの前癌でなくなりました
私の個人的な先生で原爆も天主堂に守られ生き抜いた人です
彼女はその話をしたがりませんでした
たった1度涙を流しながら話してくれただけです

多くの命をひと吹きしてしまった原子爆弾
原爆は、浦上に落ちたのだ……と
元々キリシタンの村だった浦上は差別されていました。
だから長崎には原爆は落ちていないと
差別発言をした人も多くいたそうです

ノーモア長崎 ノーモア被爆

写真は撮ってよかったのですが
どれも写真でしかないのです
実物を見てください
その迫力を感じてください
そして考えてください
原爆の恐ろしさと命の尊さを

持っていった二眼レフでは何も伝えられないと
写真を一枚とって現像すること無く気づいた

大人200円で入れるのでぜひ!

小さな幻

きっと
あの世には
生まれることの出来なかった
小さな命達が暮らす場所がある

そこから
お父さん お母さんをみて微笑んでいる

小さな命が生まれるはずだった日
その日に夢に現れることが許されている

その小さな幻をみた男女は
気付かない その幻が自分たちの子供だと

それでも小さな命は毎年親の元を訪れる
そこからもう1度生まれる子もいる
残念ながらもう生まれることができない子もいる

毎年訪れる子供たちの顔はキラキラと輝いている
親は子供だと認識できないのに
それでも子供は嬉しいのだ

涙を流すお母さんの涙を拭い
そんなお母さんを困った顔で見ているお父さんの顔をこね回し
キラキラと笑っている

1年に1回、夢を見ているその時だけ
幻の命と夢の中で甘えることが出来る

Happy Birthdayは言えないけど
Happy Dayになるんだ

恋愛とアダルト・チルドレン

昔から女の人によく懐いた
特に兄弟より年上のお姉さんに
執着にも似た感情があった
幸い小さい頃は可愛げがあったので構ってもらえていた

大人になり年上の女性に懐くことはなくなった
環境的に自分が年上の女性になったから
そう思っていた

でも執着が無くなって来たのは
一人暮らしをして彼氏が出来てからだ
反対に彼氏への執着が始まった

ただ愛していてほしい
自分だけを見てほしい
という親から子への愛を欲しているのだと気づいた

満たされずに育った心は常に形のない愛を探すようになった

けれどもそんなの見えるはずはなく
不安にしかならなかった

この欠落した部分が
自分を苦しめる
人は自由があると理解していながらも
心が追いつかない

母の愛は母しか持っていない
だから突き放されたくなくて
必死にいい子になる

だから恋愛においても都合のいい人になる
足りない部分はどんなことをしても
決して埋まらない

欠けている心と向き合って
その心の隙間を埋めることが出来た時

きちんと理想の恋愛が出来るんだと思った

人と出会う

人との出会いは時に驚くべき人脈ができる

社交的でなければならないかもしれないが
社交的でない人も社交的な人と知り合いになると
そのつてで大きな和を生むことが出来る

私の知り合いには出版社の人 バンドマン 絵本作家 作家の卵 ライター 司書 を職業としている人がいる
そしてその人たちから伸びている知り合いがいる

だから私がこうしたいと言えば知ってる人や専門にしてる人が手を差し伸べてくれる

同年代と何も考えずに遊ぶのもそれなりに楽しいが

年上の人とこーじゃないあーじゃないと言いながら
自分を見つめ直すのはとても成長の糧になっている

人との出会いは大きな可能性を秘めている
だから私は今日も人と出会おうと思う

仮面の下の顔は…

小さい時からいろんな私を押し付けられた

大人しい私
聞き分けのいい私
思慮深い私

こんな私を押し付けられ
他の家の親は羨ましがった

いい子だね
大人びてるね

なんて言われても
何も嬉しくなかった
作られた仮面だから

わがままも言った
ただ愛して欲しかった
ただ私を見て欲しかった

でもその度に怒鳴られた
トイレの前に置かれた冷えきったご飯を泣きながらかきこんだ

仮面を被っていることすら忘れ
器用に仮面を替えながら生きてきた

仮面に気づいて剥がそうとしたけれども
剥がせど剥がせど仮面が現れる
仮面は私になっていた

仮面をはがすほど自分が無くなっていった

自分だと思っていたものは仮面で
仮面はいつしか自分になっていた
でも仮面の下には僅かにも私は残っている
その私が私を苦しめる

愛されたい
大切にされたいと
叫んでいる

散りゆくものの美しさ

桜の花びらが散っていった
なんの音もせず
なんの気配もなく
そっと散っていった

咲いている時は気にしないのに
散ったらなぜその花びら一つ一つを大切に思うのだろう
散ると分かっていてなぜ花を咲かせるのだろう


桜は散るからこそ美しいと言うのなら
きっと私たちの人生も終わりがあるからこそ美しいのだと
散るその瞬間も美しく桜のようでありたいと心から思うのだった

あの子の気持ち

私には分からないあの子の気持ち
誰にも分からないあの子の気持ち

どうすりゃいいか分からなくて
ひたすら謝ってみたけれど
答えは返ってこない

試しに笑いかけてみたけれど
微笑みすら返ってこない

おーいと叫んでも
うんともすんともいわない

だんだん寂しくなってうわーんと泣いた
そしたらなんだかフワリと心が暖かくなった

あの子はずっと見ていてくれた
何を言っても返ってこないのは答える必要が無いから

倒れそうになった時に助けてくれる
そんなあの子は ずっとずっと私を見守ってくれているんだ

さようなら ごめんなさい ありがとう
いろんな気持ちを言えずに離れ離れになったとしても
きっとあの子の心には私がいて
私の心にはあの子がいる