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りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

みかん

おつとめ品にみかんがあることをスーパーの遠くから察知し
超高速で移動し 鍛錬された目の前にある中と頭の中の他のお店よりも安いものを見出す力を使い
六つで280円のみかんを買った

そんなことはどうでも良くて

ミカンは皮が余裕ある方が剥きやすいし甘いので好きなのだが、それをむいてパクリパクリと食べると
じんわりと口の中に甘みと思い出が広がった

冬にお家に帰り玄関を開けると暖房で温まった部屋にコーヒーの暖かい香りがサッと出迎える
みかん食べるー?とははの声が聞こえ
食べるーと答えてお母さんがミカンをお皿に出しているのを確認してダッシュ
すると大体お母さんが剥いたみかんが半分ないし4分の1残っていて その少し温まったミカンを一口でパク

するとお母さんは もーと言いながら新しいみかんを剥く
そして皮の上に置かれたミカンを我が物顔で取る
やはりお母さんのぬくもりで少し暖かく甘い

それがあるから冬が好きだ
そんな記憶を一時間前まで無人だったコーヒーの匂いもしない冷たい部屋で思い出すのだ
思い出はどんな冬より暖かい