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りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

残された者

悲しくても苦しくても泣けない人がいる

悲しくて苦しくても声に出せない人がいる

 

強がりで心配かけまいと必死に笑ってる人がいる

 

様々な後悔に苦しみ打ちひしがれて

叫んでも声にならない

叫びたくても声が出ない

心のこの苦しみを誰か救ってくれと

 

大丈夫だよと差し伸べられた手を跳ね除けて

大丈夫?という優しい言葉に怯えて

 

誰か私を傷つけてくれと

まるで罪滅ぼしのように叫ぶんだ

大丈夫?なんて言わないでくれ

私を人殺しだと罵ってくれと

 

私は走った 息が切れるほどに

脇腹が痛くなっても走った

やがて足がもつれ倒れ込んだ

そして叫ぶんだ私を殺してくれと

 

罪悪感は人の心を殺し悲しみを残す

何かやれたはずだという後悔は

生きているものに重くのしかかる

十字架を背負い生きていくしか道はないんだと

 

同じことを二度と繰り返してはいけないと心に刻み

歩き出す

悲しみに捕まりながら生き抜くんだ

 

向き合わなければいけない悲しみがあって

向き合わなければ癒されない苦しみがある

 

雪の上を歩くように1歩1歩

踏みしめて歩んでいくことが

残された人々の役割なのではなかろうか