りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

雪の上の足跡

雪が少し積もった
足跡には物語が隠れている

ふらりふらりと右に左に足跡がある

近くの居酒屋で仕事帰りに1杯のつもりが
ついつい二杯三杯と増えていくお酒
気づけば日をまたいでいた
心配する部下を振り払い家まで歩く

雪が少し積もっていた裏道の踏まれていない歩きやすい道をふらりふらりと歩き
余裕だとたかをくくって足取りを早めた
早く家に帰ってあったまりたいと
思った瞬間に目の前に澄んだ夜空が広がった

滑って転んだと気づくまでに多くの時間を要した

知らぬが仏というのだろうか
転んだとわかった瞬間に痛みが全身を駆け巡った

家まであと数歩の出来事
痛いお尻をさすり思い扉を開ける
暖かい空気が流れ体を包む
おかえりと言う妻の暖かい声にホッとして
深い眠りにつくのだった

そんな物語を想像できる
雪の上の足跡は無限の可能性を持っている