りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

未タイトル ショートストーリー

最近真っ黒な夢を見る

それは夢じゃないと言うかもしれないけれど
それは確かに夢なんだ

ふわりと舞い降りてくる真っ黒の夢
私はそこに浮かんでいるの
せんべい布団で寝てるはずなのになんだか心地よくて

心地よい揺れ心地よい響き
しわせに浸っていたら

ふと光が入ってくるんだ
すごく不穏な空気をまとってキラリとひかり
夢は終わる

起きると涙が流れていて
一人寂しくなるんだ

そして君の名前を呼ぶ
決して届くことのない声で

決して帰ってくることのない君の名前をつぶやき
気づく
生まれてこれなかった君の夢だと

頬に伝う涙を拭うのも惜しいほどに
この夢は宝物になる
君と見た夢は柔らかな思い出となる

そして気づいたんだ
私はやっと君の元に行くことが出来たと

やっと会えたと私は喜び小さな君を両手に抱き抱える
すると小さな命はピクンと喜び跳ねるのだった

もう絶対に離さないと誓う静かな夜