りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

何も無いということ

久しぶりにパニックを起こした
自分の中でくすぶっていた何かが不意に湧き出てしまっただけなのだが

嫌だ嫌だと目を背け
聞きたくないと耳を塞ぐ
なのに目はそちらを向き
耳は聞き耳を立てている

そして爆発しこう言うんだ
もう何もかも捨ててしまいたいと
何もいらないから助けてくれと

でも 捨ててしまったら何もなくなったら
どうなるんだ

答えは簡単なのだろう
何もなくなったら自分すらいない
死ぬことすらない
誰の記憶にも残らず無かったことになる

本当にそれを望んでいるのか
いや、ちがうただこの感情から苦しみから救われたいのだ

それならば答えは簡単
見ない聞かない気にしない

それでも気になるんだ 聞きたくなるんだ 見たくなるんだ

どうしようもなくわがままなのが人間
だから助けてと求める言葉があるのかな