りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

孤独なオオカミ

羊の皮を被ったオオカミは
ただ
仲良くなりたかっただけなのだ

羊の突然変異によって生まれたオオカミは
ただ
仲間と一緒にいたかっただけなのだ

そんなこと石ころ分さえも知らず
羊はオオカミから逃げる

あいつはおかしい
あいつは何をするかわからない
あいつは狩りをするんだって

僕達とは違うね
カッコイイけどさ
でも僕達とは違う

羊は逃げる
逃げる
逃げまわる

オオカミは泣く
泣く
涙に暮れる

オオカミは羊の皮を被った
みんなと仲良くなれた気がした

でも

羊の皮がクルリと風に吹かれ
オオカミの毛が見えた

羊は皆逃げた

オオカミは今日も1人
泣いていた