りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

いのちとロウソク

雨がしんしんと降る真夜中
私は終活をしていた
真っ暗な部屋に小さいロウソクを灯し
独りの重さを確かめながら計画書をしたためた

やりたいことを書き
どんな場所で最後を迎えたいかを書き
遺書は近くなって書くということを書いた

ここまで生きてきて字を褒められたことはないが
生涯の中で一番上手く文字を書くことが出来た
と独りで満足して頷く

開きっぱなしのノートにコトリとペンを置き
さぁ寝ようとろうそくの炎をフッと消した
そうして私の命もフッと消えた