りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

仮面の下の顔は…

小さい時からいろんな私を押し付けられた

大人しい私
聞き分けのいい私
思慮深い私

こんな私を押し付けられ
他の家の親は羨ましがった

いい子だね
大人びてるね

なんて言われても
何も嬉しくなかった
作られた仮面だから

わがままも言った
ただ愛して欲しかった
ただ私を見て欲しかった

でもその度に怒鳴られた
トイレの前に置かれた冷えきったご飯を泣きながらかきこんだ

仮面を被っていることすら忘れ
器用に仮面を替えながら生きてきた

仮面に気づいて剥がそうとしたけれども
剥がせど剥がせど仮面が現れる
仮面は私になっていた

仮面をはがすほど自分が無くなっていった

自分だと思っていたものは仮面で
仮面はいつしか自分になっていた
でも仮面の下には僅かにも私は残っている
その私が私を苦しめる

愛されたい
大切にされたいと
叫んでいる