りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

小さな幻

きっと
あの世には
生まれることの出来なかった
小さな命達が暮らす場所がある

そこから
お父さん お母さんをみて微笑んでいる

小さな命が生まれるはずだった日
その日に夢に現れることが許されている

その小さな幻をみた男女は
気付かない その幻が自分たちの子供だと

それでも小さな命は毎年親の元を訪れる
そこからもう1度生まれる子もいる
残念ながらもう生まれることができない子もいる

毎年訪れる子供たちの顔はキラキラと輝いている
親は子供だと認識できないのに
それでも子供は嬉しいのだ

涙を流すお母さんの涙を拭い
そんなお母さんを困った顔で見ているお父さんの顔をこね回し
キラキラと笑っている

1年に1回、夢を見ているその時だけ
幻の命と夢の中で甘えることが出来る

Happy Birthdayは言えないけど
Happy Dayになるんだ