りんごの芯

思いついた事感じた事を言葉に ショートストーリーにしています。

強風とトラウマ

バイト後に約20分かけて歩いて帰っていた

強風が吹くたびに怖くて耳を塞ぎながら帰っていた

 

自転車や部屋の中だと大丈夫なのに…なんでだろうかと

考えていたらふと音が恐怖を倍増させていると感じた

そして、耳を塞いで縮こまる姿は小学生の時の自分と重なった

機嫌の悪い兄が背後で不機嫌な怒鳴り声をあげる時や、兄から殴られたり蹴られたりしている時、

そして姉が蹴られている時(私よりは格段に少なかったが)ほっとしながらも飛び火が来てもいいように耳を塞いで縮こまっていた。

 

今では兄は優しくてスマホも2年に1度買ってくれるし通信料も払ってくれる

 

それでも、体の中に埋め込まれたトラウマは

不機嫌な怒鳴り声と強風の音を重ね

風によってきしむ電柱や柵の音は殴られいる音に重ねてしまう

 

母親の優しさが怖いように

私には苦手なものが多い

でもそばにいてくれる人もいない

だから私はトラウマと過去の自分と向き合って

傷を癒さねばならないと

 

またやらねばならぬ事が増えてしまった

 

1つ願いが叶うなら

トラウマを消すことでも

心身的な健康を取り戻すでもなく

ただ心から笑いたい